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沖縄でリゾートウエディングを挙げるなら、沖縄観光も楽しみたいですよね。
今回は「旅好きが選ぶ!日本の城ランキング2017」(2018年5月現在最新ランキング)でベスト10にランキングした下記の沖縄の城跡を紹介します♪
第10位:中城城跡(なかぐすくじょうあと)
第8位 :今帰仁城跡(なきじんじょうあと)
第7位 :勝連城跡(かつれんじょうあと)
「あれ?首里城は?」と思った方、多いのではないかしら。首里城は第14位にランクインしていました。どの城跡もとても素敵なロケーションなので、きっと満足していただけると思います。
ちなみに、ランキング1位は姫路城(兵庫県姫路市)、2位は松本城(長野県松本市)、3位は松山城(愛媛県松山市)でした。
それでは、さっそくみていきましょう!
第10位にランクインしたのは、沖縄県中部に位置する北中城村(きたなかぐすくそん)にある「中城城跡」。
「中城城」は14世紀後半に按司(あじ、領主的豪族層のこと)が数世代に渡って築いたとされています。その後、1440年頃に座喜味(ざきみ)城主だった読谷(よみたん)按司の護佐丸が王府の命令で移ってきて、1458年に「護佐丸・阿麻和利の乱」で自害するまでの間に当時最高の技術で城を増築しました。
「護佐丸・阿麻和利の乱」は琉球の歴史では有名な出来事で、沖縄独特の芸能である「組踊」などの題材にもなっているんですよ。せっかく「中城城跡」に足を運ぶなら、この地でどんなドラマがあったのか知っておくとさらに楽しめると思います。
ごく簡単にですが、「護佐丸・阿麻和利の乱」についてもお伝えしますね。
天下を狙う勝連城の按司である阿麻和利が、護佐丸が謀反を企んでいると尚泰久王(しょうたいきゅうおう)に讒言(ざんげん)をし、王はこの報告を信じて、阿麻和利に護佐丸討伐を命じてしまいます。
護佐丸は首里王府軍の旗を掲げて攻めてきた阿麻和利軍を見て謀りごとと見抜きつつも、王への忠誠心から「王府軍には逆らえぬ」と、妻子もろとも自害してしまいます。
護佐丸は三山統一(統一王朝の成立)に尽力した功績者として「中城城」の按司になったというのに、なんとも悲しい出来事です。
結局、「護佐丸・阿麻和利の乱」の後には、阿麻和利も王にウソがばれて王府軍によって滅ぼされたそうですが、それにしても、お気の毒な護佐丸。
「中城城跡」を見学する際には、ぜひ護佐丸のことを思い出してくださいね。
さて、「中城城跡」は「護佐丸・阿麻和利の乱」の舞台として有名ですが、歴史的な出来事にそれほど関心がない方でも頂上からの景色を見るだけで十分満足できますよ。
「中城城跡」は標高150~170mの山の上にあり、東に中城湾や太平洋、西側に東シナ海、北側に勝連半島、南側に知念半島を見渡たすことができるロケーションにあります。
そんな素晴らしいロケーションの「中城城跡」の見学ルートは、「裏門」からスタート。
裏門から入って、「北の郭」、「三の郭」、「二の郭」と登っていき、正殿があった「一の郭」の頂上へ到達、その後「南の郭」を通り、最後に「正門」から出ます。
(たぶん「裏門」からスタートするのは、駐車場から近い位置にあるから。「正門」から
見て回りたいという方は、逆回りもできますよ。
各々に見所がありますが、まずは「裏門」。
日本本土へ向かう前に来琉したペリー探検隊一行は中城城の「裏門」を見て、「賞賛すべき構造のもの」と琉球人の建築技術の高さを評価したんですって。美しいアーチ形の門は撮影ポイントですよ。
そして、「北の郭」は長期の籠城にも耐えられるように護佐丸が井戸を取り込んで増築したとされているところで、その大井戸(ウフガー)を見ることが出来ます。
ただ、井戸を見るにはかなり急な石段を降りることになるので足元には十分気をつけてくださいね。
「三の郭」、「二の郭」、「一の郭」と、城壁の石積みを眺めながら進んでいきましょう。
世界遺産として『琉球王国のグスク及び関連遺産群』に登録された城跡の中で、この「中城城跡」の城壁が最もいい状態で残っているそうです。「二の郭」の城壁の曲線はとくに見応えがあり。
登りきった頂上の「一の郭」からの景色は圧巻!
なんと沖縄本島の約3分の1と見渡すことが出来、晴れた日には青く美しい海は眼下に広がります。正殿が復元されている「首里城」のような華やかさはないけれど、きっと満足していただけると思います。
頂上の景色を堪能した後は、首里の王様を拝む首里逢拝所がある「南の郭」を通り、「正門」へ。
「護佐丸・阿麻和利の乱」の舞台となった「中城城跡」で、琉球王国時代の城壁と標高150~170mの山の上から絶景をぜひ楽しんでください。
【中城城跡基本情報】
場所 :沖縄県中頭郡北中城村字大城503
TEL :098-935-5719
開園時間:8:30~17:00
5~9月:8:30~18:00
休園日 :年中無休
料金 :大人 400円 中高校生 300円
小学生 200円
駐車場 :無料
第8位にランクインしたのは、沖縄県北部に位置する今帰仁村(なきじんそん)にある「今帰仁城跡」。
「今帰仁城跡」は琉球王国ができる前は北山王の居城として、中山が三山を統一した後は琉球王府の役人の居城として使われてきました。沖縄に統一王朝「琉球王国」ができたのは15世紀で、それより前の沖縄は北山、中山、南山の3つの地域に分かれていたんですよ。
観光ガイドブックなどでも、沖縄は市町村の区分とは別に、北部、中部、南部、といった3つの地域区分で表記されているのはここから来ているんですね。
「今帰仁城跡」の観光ルートは、「今帰仁城」の正門となる「平郎門」から。「平郎門」を潜り抜けると、まっすぐな石段が続きます。この石段の両側にはなんと桜の木!桜の季節で行くならば、おすすめの撮影ポイントです♪
ちょっと脱線しますが、沖縄の桜の見ごろは1月下旬から2月上旬。日本で一番早く桜を楽しめます。意外と知られていませんが、沖縄の桜前線は北から南に南下していくんですよ。つまり、北部にある今帰仁村では沖縄の中でも早い時期に桜を楽しむことができます。
沖縄の桜は寒緋桜(カンヒザクラ)という種類。ソメイヨシノのようなはかなさはないけれど、濃いピンクの花がとてもかわいらしいんですよ。
ここ「今帰仁城跡」では毎年「グスク桜まつり」が開催されていて、期間中は夕方18:00~21:00(最終入場20:30)まで今帰仁城跡と桜のライトアップを楽しめます。日中に見る青空と濃いピンクの桜の組み合わせも明るくていいですし、夜桜もまた素敵です。
さて、正門の「平郎門」から続く石段に話を戻しますね。実はこの石段、城跡を保護するために戦後整備された階段。ほとんどの方はこちらを利用していますが、すぐ横には本来の城内への途上道である「旧道」があるんです。道幅は狭く、スニーカーじゃないと登れないようなゴツゴツの足元だけど、歴史を感じられるせっかくの機会だから、「旧道」で行くのもおすすめですよ。
次に紹介するのは、北殿跡の北側で1番高いとことに位置し、城内で最も開けた眺望の「御内原(うーちばる)」。御内原とは、今帰仁城に仕えた女官の生活の場所で神聖な場所とされています。ここからは今帰城跡の城壁を見ながら、やんばるの山並みや沖縄の美しい海を眺めることができます。「今帰仁城跡」の中で1番の絶景ポイントではないかしら。
青い海の向こうには離島の伊平屋・伊是名島、晴れた日には沖縄本島北端の辺戸岬の先にある与論島(鹿子島県)まで見えます。なんとも贅沢のロケーションですよね。
今回は私おすすめの2か所に絞って紹介させていただきましたが、「今帰仁城跡」は広くて歴史的な見どころもいっぱい。時間に余裕を持って回るといいですよ。
また、「今帰仁村歴史文化センター」では、「今帰仁城」の歴史や、城跡からの出土品なども見ることができます。「今帰仁城跡」の観覧料は、「今帰仁村歴史文化センター」とセット料金になっているので、こちらにもぜひ立ち寄ってみてくださいね。
【今帰城跡 基本情報】
場所 :沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊5101番地
TEL :098-056-4400
開園時間:1~4月・9~12月:8:00~18:00
5~8月:8:00~19:00
休園日 :年中無休
料金 :大人 400円 小中学生 300円
幼稚園以下 無料
駐車場 :無料
第7位にランクインしたのは、沖縄県中部に位置するうるま市にある「勝連城跡」。
勝連城は13世紀頃に築城され、10代の按司(あじ:領主的豪族層のこと)によって治められてきました。10代目の按司「阿麻和利」は、「護佐丸・阿麻和利の乱」で中城城の城主であった護佐丸を滅ぼしたことで有名です。
多くの歴史書では、阿麻和利は悪者として扱われていますが、その後の研究により「護佐丸・阿麻和利の乱」は2人の力を恐れた琉球王府が、彼らを排除するために仕組んだものだという説も浮上しているんですって。真相が気になるところですね。
さて、そんな「勝連城跡」を訪れると、手前の広場から今回紹介用に掲載している写真のように城の全体像を見ることができます。まるで大きなリボンのようななだらなか曲線がとても美しい城壁です。こんな風に晴れた日に青空をバックに眺めることができたら嬉しいですね。
全景を楽しんだ後は、手前の階段から頂上を目指しましょう。
「勝連城跡」は役割の異なる4つの曲輪(くるわ:城の内外を土塁、石垣、堀などで区画した区域)で構成されていて、1番高いところに位置する「一の曲輪」は標高約98m。四方八方遮るものがなく、北には「金武湾(きんわん)」、南には「中城湾(なかぐすくわん)」を眺めることができます。
360度の大パノラマは一見の価値あり!さすが今回のランキングで沖縄県内最上位を獲得した城跡なだけあります。きっと感動しますよ。
頂上からの景色を満喫した後は「一の曲輪」から「二の曲輪」を見下ろしてみてください。かつて正殿であったとされる舎殿跡を見ることができます。ここからは瓦も発掘され、沖縄の城(グスク)で瓦が出土したのは首里城と浦添城と勝連城だけだということから、王城に匹敵するほどの経済力や軍事力を持っていたという証にもなっているんですって。
「勝連城跡」の魅力の2本柱は、美しい曲線状の城壁360度の大パノラマの景色だと思いますが、その他にも4つの曲輪各々に様々な遺跡があるので、ぜひそちらも確認しながら回ってみてくださいね。
【勝連城跡 基本情報】
住所 :沖縄県うるま市勝連南風原3980
入場料 :無料
見学時間:24時間(勝連城跡は開放されている)
営業時間:勝連城跡休憩所9:00~18:00
定休日 :年中無休
駐車場 :あり(無料)
いかがでしたか。
せっかくの城跡巡りなので歴史的な紹介もさせていただきましたが、それを抜きにしても
沖縄らしい美しい景色が満喫できるロケーションの城跡ばかりなので、きっと良い旅の思
い出になりますよ。(*´▽`*)
城跡巡りをするのに準備しておくと良いものをお伝えしますね。
沖縄の厳しい日差しを遮る建物が何もないので、帽子や日傘があった方が快適。女性の方
は日焼け止めも忘れずに。急な階段が多いので、足元は断然スニーカーがおすすめです。
あと、自動販売機などもないので、水分補給にペットボトルか水筒を持っておくと安心で
す。
しっかり準備して、楽しんでくださいね。