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ギフトに沖縄の守り神シーサーを。シーサーの持つ意味とは?

ギフトに沖縄の守り神シーサーを。シーサーの持つ意味とは?

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沖縄土産に人気のシーサー。お土産でもらって、家に飾ってある方も多いのではないでしょうか。最近では、沖縄だけでなく、いろいろな場所で目にしますよね。

でも、そもそもシーサーとは一体何か知っていますか?
じつはシーサーは、17世紀からある、獅子を模した守り神。村や家庭を、魔物や災害から守ってくれる、厄除け的存在なんです。

そんな守り神シーサーは、結婚式の引き出物としても選ばれています。ゲストの家庭が安全でありますようにと願って贈るんですね。

この記事では、ゲストの家庭を災いから守ってくれる、「シーサー」の置物を紹介します。シーサーの持つ意味や、正しい飾り方も合わせて説明します。

 

沖縄の守り神「シーサー」の置物の意味とは

シーサーと言えば、沖縄の守り神。多分、多くの方は、シーサーが守り神であることは知っていると思います。

しかし、シーサーの持つ意味やその起源については、あまり知らないのではないでしょうか。まずは、シーサーとは一体何なのか、改めてシーサーについて学んでいきましょう。

シーサーは13世紀からある獅子を模した守り神

沖縄におけるシーサーの起源は古く、13~14世紀に、中国から沖縄へ伝わったのが始まりと言われています(参考:沖縄県 沖縄こどもランド)

その姿はライオン(獅子)を模したもので、門柱や屋根の上などに置くことで、やってくる魔物や災害を追い払ってくれると信じられています。

元は石像や焼き物として作られていましたが、最近では沖縄のマスコットとして、また、幸せを呼ぶものとして、キーホルダーやお菓子のパッケージといった、いろいろなアイテムに姿を変えています。

シーサーは沖縄の守り神であると同時に、人々の生活に溶け込んだ、シンボル的存在でもあるんですね。

宮獅子、村獅子、家獅子、3種類のシーサーがある

シーサーには、その用途によって3種類に分けられます。琉球王朝に関連が深い宮獅子と、村を守る村落(そんらく)獅子、家庭に飾る家獅子です。それぞれの役割は以下のとおり。

宮獅子

琉球王朝の王府に関連があるシーサー。王宮の門や柱などに設置され、魔除け・厄除け的な意味と、彫刻品としての2つの意味を持っています。沖縄に存在するシーサーの中で、最も古い部類。

村落獅子

村を魔物や災害から守る目的で作られたシーサー。見通しのよい高台や、村の出入り口付近などに設置されています。

家獅子

家庭を魔物や災害から守る目的で作られたシーサー。民家の屋根や門柱などに設置されています。

家獅子は屋根や玄関など、屋外に置くのが基本

家獅子と呼ばれる、家に設置するシーサーは、家の中に魔物や災害が入って来ない目的で設置されます。そのため、家の周りを見渡すことができる「屋根」や、出入りの要所である「玄関」といった、屋外に設置するのが基本となります。もちろん、屋内に飾っても問題ありません。

沖縄にある昔ながらの住宅(琉球建築)の屋根を見ると、赤瓦の上に、ちょこんと佇んでいる素焼きのシーサーを見つけることができます。その姿はとても勇ましく、ひとにらみで魔物を追い払ってくれそうです。

また、門柱の上には、左右一対のシーサーを見つけることができます。門の上からにらまれては、家に入ろうとした魔物も、背を向けて帰ってしまいそうですね。

各家庭に飾られている家獅子は、それぞれデザインが違うため、見比べてみるのも面白いですよ。

 

ギフト用のシーサーにはどんなものがある?

沖縄におけるシーサーは、村や家庭に据え付けて使うのが基本の使い方でしたが、ギフト用のシーサーは、置物がメインです。

お土産屋さんへ行くと、じつに多くのシーサーを目にすることができ、サイズや素材もさまざま。ここでは、ギフト用シーサーの選び方を紹介します。

サイズは大きいものからミニサイズまで

 

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ギフト用に選ばれるシーサーの置物には、20cmを超える大きい物から、5cm程度のミニサイズの物まで、さまざまな種類があります。

大きい物は、玄関の外に設置したり、ポーチに飾ったりするのがおすすめ、ミニサイズの物は、飾り棚やちょっとしたスペースなど、場所を選ばず飾ることができます。

ちなみに、ギフト用に選ぶなら、大きすぎず小さすぎない、10cm程度の物がおすすめ。置物としての存在感がありつつ、家の中に飾りやすい、ちょうどいいサイズです。

ただ、住まいがアパートやマンションの方へは、もう一回り小さめのサイズを選ぶといいでしょう。シーサーのサイズ選びは、ゲストの住まいに合わせた物を選ぶようにしましょう。

素材は琉球焼きや木彫りなど。素焼きの物も人気

屋外に飾られているシーサーは、石像か琉球焼きの物が主ですが、ギフト用のシーサーには、琉球彫りや木彫り、素焼きの物などがあります。

使われている素材が違うと、シーサーを設置する場所も変わってきます。

屋外に設置するなら、雨風に強い素焼きのシーサーがおすすめ。沖縄で住宅の屋根に乗っているのは、だいたいがこの素焼きのシーサーです。

屋内に飾るなら、割れる心配がない、木彫りのシーサーがおすすめ。軽くて配色が鮮やかなため、飾り物として最適です。

琉球焼シーサーは、屋外に設置することもできますが、素焼きの物よりも割れやすいため、屋内に飾るのがおすすめ。見た目が立派なため、玄関や飾り棚など、目立つ場所に飾ってあげるといいですよ。

デザインはリアルな物からかわいい物まで

沖縄にシーサーが伝わっておよそ600年、最初は勇猛な獅子の姿をしていたシーサーですが、今では、リアルな物からかわいい物まで、さまざまなデザインが作られるようになりました。

シーサーは、一つ一つ、その表情が違うところに、面白さがあります。獅子の名にふさわしく眼光鋭いシーサー、力強さの中にどこか愛嬌のあるシーサー、笑顔がとてもかわいらしいシーサー、どれも同じシーサーですが、受ける印象は千差万別です。

どんなシーサーを贈るかは、あなた次第。いろいろな表情のシーサーを見比べて、「これだ!」と思える一期一会のシーサーを見つけましょう!




知ってますか?シーサーの正しい飾り方

お寺でもらうお札に正しい飾り方があるように、シーサーにも正しい飾り方があります。

シーサーとは、家を魔物や災害から守ってくれる大切な守り神。正しく飾って、家をしっかり守ってもらいましょう!

向かって右側にオスを左側にメスを飾る

シーサーは2体1組で飾るのが基本ですが、それぞれの違いをご存じですか?

じつは、シーサーにはオスとメスがあり、向かって右側にオスを、左側にメスを飾る決まりがあるんです。

オスとメスを見分けるには、シーサーの口が開いているか閉じているかを見ます。口を開けている方が「オス」で、口を閉じているほうが「メス」です。

2体1組で売られているシーサーを見ると、どれも口が開いている物と閉じている物がセットになっていることに気付くと思います。「オスが右、メスが左」は、飾り方の基本ですが、意外と知られていないので、贈るときにはぜひ伝えてあげてくださいね。

方角を重視する場合は「鬼門」の北東に向けて

魔除け・厄除けを飾るときに、気になるのが、飾る方角です。飾る方角は、風水上とても大切なポイント、方角を気にするなら、家の中に魔物や災害が入ってこないよう、方角に気をつけて飾りましょう。

風水では、北東の方向を「鬼門」と呼びます。この鬼門とは、古くから鬼が出入りする方角として伝えられてきた方角で、住宅においては、家の中に悪いものが入ってくる方角として考えられています。そのため、シーサーを飾る際は、悪い物(魔物)が出入りすると考えられる「鬼門」の方向、北東に向けて飾りましょう。

ちなみに、方角を気にしない場合は、玄関や門柱など、家の出入りに関係する場所に置くといいでしょう。
また、方角を気にするあまり、シーサーの姿が見えないような場所に置いてしまわないように気を付けましょう。

屋内に飾るなら伏せた姿勢の「ホーヤー」を飾る

 

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屋内に飾るなら、頭を伏せた姿勢、「ホーヤ―」のシーサーを選びましょう。

シーサーの姿を見ると、頭を上げている物と、頭を伏せている物があることに気が付きます。じつは、シーサー飾り方は、屋外と屋内で異なり、屋外には頭を上げている物を、屋内には頭を伏せている物を選ぶ決まりがあるんです。

この伏せの姿勢、じつはシーサーが威嚇をしている姿で、魔除けの力が特に強いと言われています。もし、家の中に魔物が入って来たとしても、威嚇しているシーサーがいてくれれば心強いですよね。

シーサーを屋内に飾るギフトとして贈る場合は、伏せの姿勢の「ホーヤー」を選ぶ。つい忘れがちですが、シーサー選びの大切なポイントになりますので、しっかり押さえておきましょう。

 

ゲストの安心安全を願ってシーサーを贈ろう

長い間、沖縄を魔物や災害から守ってくれていた、守り神シーサー。沖縄の生活に根差したシーサー文化は、皆が安心安全で暮らせるようにという想いから始まりました。

沖縄まで足を運んでくれるゲストは、新郎新婦にとってかけがえのない大切な人たちだと思います。そんな大切な人たちの安心安全を願って、沖縄の守り神、シーサーの置物を贈ってみてはどうでしょうか。

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