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沖縄の言葉「かりゆし」って何?人々が持つ沖縄の心とは

沖縄の言葉「かりゆし」って何?人々が持つ沖縄の心とは

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沖縄には「かりゆし」という言葉が存在します。沖縄の方言の1つなのですが、沖縄ではこの「かりゆし」がさまざまな場面に散りばめられています。

沖縄には独自の方言が多く、その言葉の1つ1つに、沖縄の心が詰まっています。

この記事ではかりゆしの持つ意味や、生活の中のかりゆし、そして方言に込められた
沖縄の心についてご説明します。

 

そもそも「かりゆし」とは何か

『かりゆしの風』で有名なアーティスト、「かりゆし58」をご存じでしょうか。雄大な自然と生命の喜びを歌った名曲です。

歌の内容のとおり、かりゆしは喜びを表す沖縄の方言で、お祝いの席や普段の会話でも使われる単語です。

まずはかりゆしの持つ意味や使い方についてご説明します。

 

「かりゆし」は沖縄の方言の1つ

沖縄は元々、琉球王国という日本とは別の国だった歴史を持っていることから、独自の方言が多く残っています。

例えば、こんにちはを意味する「はいさい」や、ようこそを意味する「めんそーれー」など。

じつに多くの言葉が今も日常生活で使われており、旅行に行くと言葉の意味に戸惑うこともしばしば。

沖縄料理店やデパートの物産展などで、キャッチコピーに使われることも多いため、方言を単語として目にしたことがある方は多いと思います。

かりゆしも方言の1つで、「めでたい」とか「縁起がよい」といった意味で使われています。

幸せの詰まった結婚式は、まさに「かりゆし!」沖縄の結婚式でかりゆしをたくさん分け合いたいですね。

 

「かりゆし」の意味は、「めでたい」「縁起がよい」

沖縄のおめでたい言葉である、かりゆしは、単語自体がとても縁起がよく、好んで使われています。
また、「自然との調和」といった意味も含んでおり、自然と共生することを喜びとする沖縄ならではの言葉だといえます。

言葉の語源は「軽石」から来ており、軽石は水の中でも沈まないことから、船出の安全を祈願する言葉として「かりゆし」という掛け声が使われるようになったんだそう。

そこから言葉の意味がだんだんと変化し、現在の「めでたい」や「縁起がよい」といった意味で使われるようになったそうです。

沖縄の人々にとっては、お守り代わりのような、幸せを守ってくれる魔法の言葉だったんですね。

 

日常会話での「かりゆし」の使い方とは

「かりゆし」の使い方は、「おめでとう・おめでたい」の使い方をイメージすると分かりやすいかもしれません。沖縄の日常会話には、かりゆしの言葉が形を変えてたびたび登場します。

「は~かりゆしかりゆし」

これは、何かおめでたいことがあったとき「めでたしめでたし」のようなニュアンスで使うシーンです。

「かりー!」

これは、乾杯のときに「おめでとう!」のようなニュアンスで使います。ちなみに、結婚式のような改まった場所では語尾に「さびら」を付けると丁寧語のようになります。

沖縄でおめでたいときには「かりゆし」が顔を出す。何かおめでたいことがあったら「は~かりゆしかりゆし」と言ってみてくださいね。

 

沖縄にはたくさんの「かりゆし」があふれている

沖縄の人々は「かりゆし」という単語が大好きです。沖縄の自然を受け入れ、人との繋がりを大切にする。そんな沖縄に住む人々の顔には、かりゆしがいつもあふれています。

沖縄の夏はとても暑く、日中はとても外に出られないことから、現地の方は夕方のビーチで友人や家族とゆったり過ごすそうです。
自然に対して無理をせず、調和を重んじる生活をする。そして、人との繋がりを喜び合う。

まさにこれこそが沖縄流、かりゆしを感じる生活と言えます。

また、人との繋がりが強く、喜びを分かち合うことを大切にする一面もあり、これもまたかりゆしです。
沖縄の生活には、ちいさなかりゆしがあちらこちらに散りばめられているのです。

沖縄で見ることができるかりゆし

沖縄の人々の心に強く根付いている「かりゆし」。愛されている単語だけあって、街中で見る機会もとても多いです。
そこで、街中に隠されているかりゆしについて、ちょっとだけ紹介していきます。

 

沖縄の正装*かりゆしウェア

沖縄を歩いていると、アロハシャツのような服を着ている方をよく見かけると思います。
これは「かりゆしウェア」といい、沖縄の正装として用いられている服なんです。

意外と歴史は新しく、広まり始めたのは1990年のこと。とにかく暑い沖縄において、快適なフォーマルウェアを作ろうという目的のもと導入されました。
今ではビジネスシーンで広く着られるようになり、2000年の九州・沖縄サミットでは各国首脳も着用しました。

さらに、ウエディングシーンでは、ゲストの衣装として用いられており、暑い沖縄を一気に快適にしてくれた、人々に愛された服なんです。
お土産屋さんでも定番の品なので、沖縄を訪れた際には1着買ってみてはいかがでしょうか。

 

お店や商品の名前にも使われている

「かりゆし」はお店や商品の名前にも隠れています。
例えば沖縄料理のお店や、リゾートホテル、さらには地酒の名前まで、沖縄の街でかりゆしを目にする機会はかなり多いです。

かりゆしの言葉自体が縁起のよい単語なので、商売繁盛やお客さんの幸せを願い、好んで使われているのですね。
かりゆしという言葉を使うことで、相手への思いやりや、「幸せであれ」という願いをこめているんですね。

まさに沖縄におけるかりゆしは、幸せのキューピッド。かりゆしを通じて幸せを分かち合う姿が垣間見えます。

 

沖縄のスタンダード*かりゆしウエディング

沖縄のウエディングシーンにおいて「かりゆし」の出番は多く、かりゆしウェアを着用して、リラックス&カジュアルなウエディング挙げることを「かりゆしウエディング」と呼んでいます。

高温多湿の沖縄ではかりゆしウエディングがとても助かります。
一般のチャペルウエディングでは、スーツとドレスを着用することがゲストのマナー。しかし、常夏の島沖縄でスーツとドレスを着用するのは体力的に辛いものがあります。

そこで、かりゆしウェアを着用することでゲストの負担を軽減し、さらには沖縄の風や海を身体いっぱいに感じることができるのです。
沖縄では自然を生かしたガーデンウエディング会場が多いのも特徴。緑に囲まれたガーデンや、美しいビーチを楽しむなら、かりゆしウエディングがおすすめです。

関連記事:

 

「かりゆし」をはじめとした方言に見る、沖縄の心

沖縄の方言の中には、まるで人々の心を現わしたような言葉が存在します。言葉から沖縄の生き方を感じることができる単語を、3つ紹介します。

 

沖縄で流れる「ウチナータイム」

「ウチナー」とは、沖縄弁で「沖縄」の意味。標準語にすると「沖縄タイム」という言葉になります。

沖縄の人々は、他46都道府県の人々と異なる時間感覚を持っていて、約束の時間に合わせると言った風習がありません。

このように聞くと驚くかもしれませんが、これが沖縄の常識。時間に縛られすぎない生き方なのです。

実際に沖縄を訪れると分かるのですが、沖縄の方はとってものんびり屋さん。待ち合わせの時間は大体の目安ですし、飲み会に遅れてくるのは当たり前。

鉄道が無いことや、夜型社会であることが背景にあるようなのですが、人々が寛容な性格である理由にも思えますね。

 

のんびりゆったり「なんくるないさ」

バラエティ番組や、ドラマなどでも見かけることがある言葉です。
「なんとかなるさ」という意味で使われている言葉で、「まくとぅそーけーなんくるないさ」という言葉が変化してできたのだそう。

言葉の表す通り、沖縄の人々は「なんくるないさ」の精神が強いです。
しかしこれは、物事を諦めるという意味ではなく、あたり前に生きていればやがてなんとかなるものだという、物事を受け入れる気持ちの表れ。

「かりゆし」に含まれる「自然との調和」の意味が示すように、目の前で起こったことを受け入れ、自分らしく生きようという心の象徴なのですね。

 

嬉しいことがあったらみんなで「カリー」

沖縄の居酒屋に行くと「カリー!」という掛け声が聞こえてきます。
この「カリー」とは、沖縄弁で「乾杯」のこと。そして「かりゆし」を日常会話の中で使うとき、言葉が変化して「カリー」になるのです。

つまり、おめでたいことをお祝いするときの掛け声として使われている言葉なんですね。
もちろん結婚式でも用いられる言葉で、乾杯の発声をする際に「カリーさびらー(2人の末永い幸せを祈りしましょう)」という掛け声として使われています。

こうして見ると、かりゆしは言葉の形を変えて人々の生活にすっかり溶け込んでいる言葉だということがわかります。

 

沖縄で「かりゆし」の心を共有しよう!

船出の安全祈願の掛け声として生まれた「かりゆし」は、沖縄の人々の生活や心にすっかり溶け込んでいます。

皆さんも、沖縄で結婚式を挙げる際は「かりゆしの心」を思い出してみてください。
きっと沖縄がみなさんを受け入れてくれるような、素敵なひとときを過ごすことができるはずです。

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